当店について

２０２１年に博多の地で開業しました

昔から着物が好きで行事の折に母に着付けを頼んで出かけていました。

ある日、箪笥で見つけた祖母の着物。

「サイズも合わないし、古いから処分しようと思う」とつぶやいた母。

その時、着物と一緒に祖母が着ものを着て写った写真も見つかりました。

それを見た時、祖母に久しぶりに会ったかのような、懐かしく温かな気持ちになりました。

「きっと、すごく大切に着ていた着物なんだろうな」

そのように感じたのを今でも覚えています。

「処分するなら、私が着るよ」

それが私が着物を自分で着るようになったきっかけです。

そこから、着物を通じて色々な方とのご縁があり

組紐との出会いがありました。

不器用な私なので、最初は上手に出来なくて

「向いてないな」と感じたのを覚えています。

けれど、続けていく中で、現代の私たちが忘れかけている

大切なことを沢山教えてくれていることに気付くことができました。

今の世の中は「簡単・便利・すぐに習得できる」などがもてはやされています。

組紐はそれとは無縁の世界。

ゆっくりと時間をかけて、無心になって糸と向きあう。

時には糸が絡まり、ほつれを解くのに一苦労なんてこともしばしば。

だけれど、そこに普段感じることができない感覚を体験することができます。

組紐と向き合う時間は五感を使い

本来の自分と向き合える瞬間だと感じています。

日常ではなかなか触れることのない組紐の世界。

どうぞ気軽にお越しいただければ嬉しいです。

九星気学講師で培った経験を組紐に活かす

当店を開業する前は、2013年から九星気学の講師・鑑定士として活動を続けてきました。

九星気学は占いという認識の方も多いかと思いますが

人間がどのように生きるべきかを学ぶ哲学であります。

形のない学問ですから、学んでもつかみどころがない。

実際の本当に効果があるのかエビデンスを示すことも難しい。

何年も学ばないと習得するのが難しい。

メディア等で誤解の生じやすい表現で伝えられている。

そういった理由で、一般的にはなかなか学問として

受け入れられないのが現状です。

九星気学の講師を続けてきた私が、なぜ組紐に魅力を感じているのか。

ずっと自分自身のことが分からないままでした。

組紐のことを学ぶ中で気付いたことがありました。

それは、古来より神事や祈りの場面で組紐が多く使われているということ。

神や祈りも形の見えないもの。

見えないけれど、とても大切な事。

私の中の組紐と九星気学の共通点はこれなのではないかと感じています。

見えない精神的な作用に組紐で形を与えることで

願いや祈りが具体的で身近なものとして認識できるのではないだろうか？

それは「組紐で作るお守り」という形で表現していけばよいのではないだろうか。

人生を豊かで幸せにする学問である九星気学と

神事や祈りの場面で使われてきた組紐を掛け合わせることで

心の中にある見えない願い・目標・夢を「お守り」という形にして

日々の生活に充実感と彩りを添えるお手伝いを続けたい。

そして、伝統工芸である組紐の楽しさや素晴らしさを

もっともっとたくさんの方に知っていただき

これからの若い方にも継承していきたい。

沢山の想いを乗せて博多きもの好日は活動を続けていきたいと思います。

九星気学サロン＋花音＋のHP

店名の由来

店名の「博多きもの好日」は禅語の「日日是好日」という言葉から生まれました。

「毎日毎日が素晴らしい日」という意味です。

この言葉の意味は「毎日が楽しくて幸せ」というものではなく

良いことも悪いこともすべて受け入れる。

全て自分に与えられた学びとして受け入れて日々成長していくこと。

私達は目まぐるしく動く日常に追われるように過ごしています。

日々色々なことがあって、これからもきっと色々な事が起きると思います。

しかし、どんな日常も見方を変えれば幸せで豊かな自分を作る人生の1ページ。

博多きもの好日は、日々前向きに生きる力を養い心を緩めて楽しめる

癒しの場でありたいという思いを込めています。

そして、着物をあえて「きもの」とひらがなにしたのは

肩肘張らず、色々な形で日本文化に触れる場所でありたいという思いからです。

色々な方と日本文化を通じて笑顔溢れる居場所を作っていきたいと思っています。